2019年3月10日日曜日

entre A o B

ベネズエラ文化を専門にしている友人が、現在のベネズエラ情勢について色々な報道をシェアしてくれている。その中のある記事に、次のような文章があった。

El mandatario venezolano, después de que asumió su segundo gobierno, se ha enfrentado a decisiones en las que las dos opciones que tiene están entre perder o perder. Eso opina un profesor e investigador de la Universidad Central de Venezuela.
(https://www.elespectador.com/noticias/el-mundo/maduro-en-el-perder-perder-articulo-843946)

言っていることは難しくない。マドゥーロに残されたオプションは perder することだけだと言っている人がいるという話だ。面白いのは entre perder o perder のところで接続詞の o が使われていること。僕も entre A y B と習ったけれども、このAとBのあいだの選択が問題になっていると、つい o と言いたくなる。と言うか、言ってしまうことがある。実際に用例はあるわけだが、WordReference界隈では、entre A o B はピンとこない人が多いようだ。

さっきパラパラと RAE & ASALE (2009) を見てみたのだが、entre A o B のパタンについての記述は見つからなかった。僕が見落としている可能性はあるが、規範には採り入れられていないと考えて良さそうだ。

今見ている例では A o B のパタンを利用して A o A と言うことでA以外の可能性を排除する。よく見る表現に sí o sí がある。なので entre A o A という風に o が出てくるのもよく分かる。そうすると、問題はむしろ entre A y A が言えるかどうかなのではないだろうか。誰かがチェックしてくれることを期待したい。

  • RAE & ASALE, 2009, Nueva gramática de la lengua española, Espasa Libros.