2013年9月6日金曜日

Agujetas


Manuel de los Santos Pastor アグヘータだ。初めて生で彼のカンテを聞いた (2013年8月31日、北沢タウンホール)。

まだ聞いたことがないのなら1度は聞く価値があるというアドバイスをもらって、とりあえず行ってみた。というぐらいなので、それほど期待度は高くなかったのだが、行って良かった。感動はしなかったが、本当に気が入って歌ったならすごいだろうことは想像できた。良いカンテが聞けたと思う。

ある程度予想できてはいたが、声は録音で聞くよりも柔らかい (マイクなしで聞いたらもっと柔らかいはずだ)。それに、歌にある種の格調がある。具体的にどこが、と言うのは難しい。芸の丈という表現を使う人もいるが、まあ、そんなものだろう。マルティネーテ・トナー、シギリージャの重みやソレアの自由は、やはり得難い。でも、これらはとりあえず想定内のこと。あまり想定していなかったこととしては、夫人の踊りにつけて歌ったアレグリアス (ギターなし) が結構面白かった。