2013年11月27日水曜日

Don

CSIC (Consejo Superior de Investigaciones Científicas) には高等学術研究院という訳があるので、vicepresidente を副院長という風に紹介した。高等学術研究院はスペイン国立の研究機関で、スペイン最大、ヨーロッパ第3の規模を持つ。分野は人文社会自然科学をカバーする。そこの副院長ということは、つまり偉い人に会って来たわけだ。どのくらい偉かったのかというと、運転手さんに don José Ramón と呼ばれていたのだった。

僕みたいな生活をしていると、こういう don を聞く機会はめったにない。もしかしたら、自然な状況で聞いたのは初めてかもしれない。貴重な経験であった。でも、と言うか、だから、1年生向けの文法教科書のかなり前の方で、don は敬称として個人名につけ、定冠詞はつけない (señor が姓につき、定冠詞が要るのに対して) というのを載せているのだが、そんなに急いで導入することはないという気がしてきた。