2015年7月24日金曜日

Dos libros

の宣伝。



僕の担当は、『スペイン語学概論』の方は第18章「スペインの諸言語」、『概説 近代スペイン文化史』は第7章「国家語と地方語のせめぎあい」と第14章「創られるフラメンコの世界」。「スペインの諸言語」はスペイン以外のことも扱っているので、「スペイン語圏の多言語性」とでもした方が良かったかもしれない。「国家語と地方語のせめぎあい」も、タイトルから想像されるものより広いテーマを扱っていて、しかも時代的には本のサブタイトル「18世紀から現代まで」をずいぶんはみ出している。両方とも多言語性の話だが、異なる視点から書いたので、話はあまり重なっていない。ので、是非2冊とも買って読んでください。

フラメンコに関しては、スペインにおけるフラメンコ研究の進展ぶりを反映して日本語で書かれたものが非常に少ない現状を考えれば、この文章にも充分意味があるだろう。書いたのが少し前なので、僕自身の考えが変化しているところもあるのだが。

どちらの分野も日本でやっている人は多くないので、あなたもすぐにプロになれるかもしれない (食っていけるという意味ではない)。