2015年2月4日水曜日

A different three

今 Halliday & Hasan の Cohesion in English を読んでいる。目的はもちろん結束性の勉強だが、英語の学習にもなる。たとえば、こんな例文に出くわして驚いたりしているところだ。

a. They were a different two colours.
b. They were two different colours. (p. 80)

この2つは意味が異なる。著者によれば: «The first means ‘different from the two referred to’, the second ‘different from each other’ (ibid.)» ということだ。僕は、意味が違うのはいいとして、不定冠詞の a が複数形名詞についているのを見てぎょっとしたのだった。これは単数形につくものではないのか? 手元の辞書や文法書をちらっと見てもそれらしい記述が見当らなかったので放ってあったのだが、160ページにも «a different three people» というのが出て来たので、もう少し真面目に見たら、学習辞典に載っていた: 「〚a(n)++数詞+複数形C名詞〛(特定数をひとまとめにして) 1つの (『ウィズダム英和辞典』第3版, iOSバージョン 2.1.2, s. v. a, an)」。持っているものはちゃんと見ないといけない。反省。

複数のものをひとまとめにしているということは想像できたが、上の例ではいまひとつイメージがわかない。検索したらこんなのが出てきた。A Different Three Rs for Education: Reason, Relationality, Rhythm というタイトルの本で、伝統的な3つの R つまり «reading, ’riting, and ’rithmetic» (「読み書きそろばん」だ) に加えて、副題にある別の3つを提案しているようだ。

そういえば another も複数形名詞の前に来れるのを見て感心したことがあるのを思い出した。ちゃんと体系的にできているのだった。英語も勉強しないと。

Halliday, M. A. K., & Hasan, Ruqaiya, 2013, Cohesion in English, Routledge (first published 1976 by Pearson Education Limited).

(añadido la referencia bibliográfica: 2015/02/04:23:02)